思い切って任せるのも、アルバイト育成の一つ
サラリーマン時代の話。
私、最初に働いた会社(塾)の時、アルバイトだけで教室を開けるなんて、絶対にダメだと思っていました。
だって、何かあったらどうするんですか!
だから、休日に教室を開けるのなら、誰か社員が出勤するようにしていましたね。
しかし、転職して、新たな塾で仕事をし出して、私はカルチャーショックを受けました。
その塾では、授業以外のいろいろな仕事をアルバイト講師の先生に思いっきり任せているわけです。
だから、社員不在でも、講師の先生達で問題なく教室を回していて。
実際、授業が行われている時間帯に、ちょくちょく教室長会議も開催されていたんですよね。
えっ?!
いやいや、授業中ですよ!!そんなの、あり???
私だけハラハラしていましたが、他の皆さんは平気(笑)。
どうやら、この塾では、そんなの当たり前のようで、文化が違うんですよね。
まあでも、私は、今でも授業中に会議をやるのは違うと思っていますが、、、
ただ、この時に、アルバイト講師の先生達に留守を任せても、全然大丈夫なんだという新しい価値観・経験を得ましたね。
これ、一人でやられている塾長さんや、一人配置の教室長さんにとっては、今や当たり前なのかもしれませんが。
(というか、よくよく考えたら、私の学生時代、飲食業のアルバイトをしていましたが、社員さん不在でもアルバイト達で店を回してましたからね(^_−)−☆。)
その後、月日は流れ、自分で塾を立ち上げました。
そして、ごくごく稀に、研修などで社員が誰も教室にいれない時があり、アルバイト講師の先生だけで教室を回してもらう日がありました。
リーダーの講師の先生に、「一日頼むね!」って言ってね。
そんなある日。
この日は、リーダーの女性講師の先生を中心に教室を回してもらっていましたが、
ヤンチャな男子中学生が授業中うるさくしていて、周りに迷惑をかけていたそうです。
でも、叱ってくれる社員はいません。
「どうしよう???」
そのリーダー女性講師の先生はドキドキしたそうです。
「任されたんだから、私が何とかしなきゃ!!」
そう、強い責任感。
そして、勇気を出して、そのヤンチャ男子を叱りつけたそうです。
翌日、この件を報告してくれたのですが、こんなことも言ってましたね。
「叱っている時、ブルブル震えて、泣きそうになりました。」って。
ほんと、よく頑張ったね。
誰でも、叱り役を買って出るなんてしたくない。
誰でも、嫌われるかもしれない役割をするのも嫌だ。
それでも、教室のために、生徒のために、勇気を出して、その役割を全うしてくれた姿勢が素晴らしくて、
後に、このアルバイト講師の先生を口説き落とし、社員になってもらいましたね。
ほんと、アルバイト講師の先生達って、凄いんです!
ということで、なかなかアルバイト講師の先生達に任せられない人は、、、
ちゃんと育てて、自分自身はたまにはサボって(?)、教室を留守にしてみた方がいいと思うのです。
そう、一度、思い切って任せてみちゃってください。
想像以上に、アルバイト講師の先生達は、ちゃんとやってくれますからね。
そして、「初めてのおつかい」的な感じで成長しますよ。
これも講師の先生を育成する一つの方法論です。
本日はこのへんで。