社長業とは寂しいものです。
今日のブログは真面目に頑張っている社長さん達に向けたメッセージ(^。^)。
さて。
あまり詳しいことは書かないけど、「社長」って何だか報われない役割だなぁって思うことが最近ちょこちょこあって。
あっ、私のことじゃないですよ^_^;。
先日も、とある社長さんと話をしていて、社員さんのために良かれと思って頑張ってこられたのに、いろいろあって、本当にいろいろあって、「社長はもうやりたくない」と言っておられました。
と言っても、今も社長をやっているんですけどね(笑)。
まあ、辞めたくても、簡単に辞められないからね(>_<)。
また、別の会社の話になりますが、腹心の幹部の人が社長に対する批判?愚痴?を言っておられるのを風の噂で聞いて、確かに社長はイマイチなのかもしれないけど(※実態は知らないけどね)、この社長だって、会社のために(ひいては社員のために)ずっと頑張ってこられたことを知っているので、何だか社長が可哀想になりました。
同時に、その話の内容を聞く限り、幹部の人も可哀想。う〜ん、、、みんな可哀想(◞‿◟)。
ちょっと、話をぼかかし過ぎていて、さっぱり分かりませんよね(笑)。
まあでも、「社長」って何だか報われない役割なのかもしれません。
だって、上手くいかなかったら「社長が悪いんだ!」とか「何とかしてくださいよ!」と言われ、
上手くいっていたらいたで、「別に社長のおかげじゃない!」とか「でも、社長のやり方はおかしい!」っていちゃもんを付けられ(笑)、
無理して賞与を出したり昇給を行ったとしても「少ない」と言われ、できるだけ多めに出したとしても「自分の力量や仕事からすると少ない」ってやっぱり文句を言われ(笑)、
会社や社員のために良かれと思って待遇改善や新制度を構築したとしても、組織を変更したとしても、教室展開や新商品の導入をしたとしても、とにかく何をやっても、どこまで言っても、いろいろ文句を言われ(陰でね(笑))、褒められることも感謝されることもないわけです。
これじゃあ、自暴自棄になっちゃいますね。社長だって人間だもの(笑)。
で、ふと・・・以前、私の師匠からいただいたメールに書かれていた一文を思い出しました。
「社長業とは寂しいものです。」
う〜ん…確かにそうかもしれません。
多くの社長さん達を見ていると、ほんと、そう感じます。
あっ、ちなみに、そのメールには「岡田先生はまだいいですね」って書かれていましたから、恐らく、私はマシな方なんじゃないかと(笑)。良い社員に恵まれているんだと思います。
もちろん、メールには「社長業とは寂しいものです。」の一文だけじゃなく、その理由や背景も書いてあったわけですが、私はとにかくこの一文がずっと私の心の中で引っかかっていたのです。
でも、先日、ある本を読んで、ストンと腑に落ちたわけです。
その本とは、とある「経営」」の本です。
弊社の武田が読んでいたので、それをパクって読みました(笑)。
この本の中に、いろいろ為になる話が書いてあったのですが、中でも私の目に留まったのは「経営者と社員の雇用についての意識の違い」。
簡単にまとめると、、、
時代が変わり、雇用についての考え方も変化しているのに、それについていけていないのは「経営者」だという話。
つまり、いまだに多くの社長は「雇用は死守しなければいけない」という強迫観念を持っています。
はい、私も持っていますよ(笑)。
これによって、世の中の真面目な社長さん達は、多くの犠牲を払って無理をしてでも雇用を守ろうと必死です。
はい、私も必死です(>_<)。
しかし、社員の方は「この会社にずっといよう」とは思っていません。少なくとも同じ責任感は持っていません。ましてや、社長の苦労も社長が無理していることも残念ながら見えません。
う~ん・・・。
だから、自分に合わないと感じたり、会社がピンチだなと感じたら、あっさりと辞めて他の会社に転職する人が圧倒的に増えています。
まあ、そりゃあそうだろうね(T_T)。
そう、「雇用を守るべき」と強く信じられてきた時代と状況は大きく変わっていて、「雇用される側」の社員は既にその波に乗っているのに、「雇用する側」の経営者が時代の変化についていけていないということですね。
私も時代の変化についていけていないのかもしれません…。
社員の人には辞める権利があるのは当たり前のこと。
それをずっと一緒に頑張ってくれるんじゃないかと勝手に思い込んでいるのは社長の独りよがりで。
でも、社員のために良かれと思っていろいろ無理をして頑張っているのに(頑張ってきたのに)・・・何だか虚しい気持ちになりますね。
まあ、それが「社長業」というものなんでしょう。
私は未熟な社長なので、本当のところ、「社長業」が何たるかはよく分かっていません。
ただ、しんどい時に、一緒に頑張ってきてくれた社員さんにはいつか報いたいと思って、今まで会社を経営してきました。
なかなか報いてあげられていないんだけどね…(T_T)。
そして、恐らく、これからもその想いは持ってやっていくと思います。
これが、社長の独りよがりだったとしても、
いや、実際、虚しい気持ちになることもあるかもしれないけど、
やっぱり、そういう想いを持ってしか、私は「社長業」ができないです。
こういう考えに固執していているのが、私が経営者として一流になれない要因なんだろうけど、こればっかりはそうしたいんだから仕方がない(笑)。
あっ、私のことはいいですね(^_^;)。
まあ、とにかく、社員さんが会社を辞める自由もあるんだったら、会社について文句を言う自由もあるんだったら(笑)、社長も自由にならなきゃ不公平です(#^.^#)。
だから、社長さんは自分の思うようにやるべきです。
社内の声、周りの声を気にする必要はありません。
あなたが会社の存続・発展のために、そして、社員のために真摯に頑張っている限り、きっと社内にも社外にもあなたの味方になってくれる人はいますから。
世の中の真面目な社長さん、頑張れー!
オーラのないマッチメーカーこと、株式会社WiShipの岡田でした。