師匠からのメッセージ
先日、久々に私の師匠・多田先生にお会いする機会がありまして。
ただ、久しぶりだというのに、私、いろいろ説教(?)されたわけですが(笑)、、、
まあ、それが師匠らしいというか何と言いますか…(^_^;)。
で、それはいいとして。
帰ってから、塾経営や教室運営の参考になる資料(文章)をいくつかメールで送っていただきました。
今日は、そのうちの1つを紹介しましょう。
ちょっと長いのでお暇な人・興味のある人だけどうぞ。
・・・・・・・・・・
えっ?やるべきことをやっているのに、生徒数が伸びないって?
えっ?時代が悪い?環境も悪い?おまけに会社や上司もショボいから、目標が達成できそうにないって?
なるほど、なるほど。
それはそれは、どちらの方もご愁傷様です(笑)。
でも、本当に「やるべきこと」をやっているんですかね?
そう思い込んでいるだけかもしれないですよ。
また、常に誰かや何かのせいにしてばかりいる人は、私が何を言っても響かないと思うので、この先は読まなくていいですよ(笑)。
とにかく、私から見ると、どうも個別指導塾の仕事の仕方が分かっていない人々が多くいるわけです。
外部の人にも社内でも、何度も何度も伝えているのですが、なかなか真に受けてもらえていない気もするんですよね(笑)。
ですので、今日は、この個別指導塾という仕事で真剣に成功したいと思っている人だけに向けて、真面目に「仕事の仕方」について書こうと思っています。
しかも、欲張って、あれもこれもと書きません。
至ってシンプルな2つのことだけをお伝えします。
それは、やろうと思えば、誰だってできる簡単なことです。
えっ?もったいぶらずに早く言えって?(笑)
はい、分かりました!
では、”真剣に”成功したいと思っている人だけ読んでください。
今回は、「生徒数を伸ばす仕事の仕方」と「目標を達成する仕事の仕方」の2点について。
まず、「生徒数を伸ばす仕事の仕方」からいきましょうかね。
私、これまた、何度も何度もお伝えしているのですが、なかなか分かってもらえないことがあります。
それは、「生徒数を伸ばすのに飛び道具はない」ということ。
いくら無いと伝えても、多くの方がそれを探そうとされるわけです。
私、断言しますね。
個別指導塾で、生徒数を伸ばすために一番大切なのは、、、
「小さな約束を守ることの積み重ね」です。
もう一度、言います。
「小さな約束を守ることの積み重ね」
生徒との小さな約束の一つ一つ。
保護者との小さな約束の一つ一つ。
アルバイト講師との小さな約束の一つ一つ。
これらをないがしろにする人は、絶対に人から信頼されません。
人から信頼されなかったら、絶対に生徒数は伸ばせません。
もちろん、ラッキーパンチ的なことや、何だか流れが来て、たまたま伸びることはあるかもしれませんが、それは長続きしないのです。
で、皆様は、様々な人と交わした「小さな約束の一つ一つ」を守っていますか?
個別指導塾の仕事は、言ってみれば、毎日・毎時間、いろいろな人と約束をしていく仕事です。
「A君、宿題忘れたの?」
「あっ、ごめんなさい…。」
「来週は絶対にやって来いよ!約束な!」
「う、うん、わかった…。」
「じゃあ、来週、確認するからね」
まあ、やり取りの例が薄っぺらいですが(笑)、とにかく、ここで交わした約束は生徒に守ってもらうことが必要です。
ということは、私達はこの生徒との約束を覚えておかなければなりません。
そして、「来週、確認する」と言った限りは必ず確認しなければならないのです。
これが大事。
また、こんな例も。
「お母さん、Bちゃんが今日ずっと暗い顔をしていたんですけど、家で何かありました?」
「はい、実は、父親から勉強のことでかなり叱られたもので…。」
「なるほど、そうだったんですか。じゃあ、私の方で明日話をして、またご報告させていただきますね。」
「すみません。お願いします。」
これまた薄っぺらいやり取り例ですが(笑)、これも「報告をする」という約束を保護者と交わしているわけです。
だから、ちゃんとBちゃんと話をして、明日必ずお母さんに報告しなければならないのです。
そう、どんなに忙しかろうと、バタバタしていようとね。
これが本当に大事。
それから、こんな例も。
「C先生、今日のA君の授業は凄く良かったですよ。この調子で来週も頼みますね!」
「有り難うございます!来週も頑張ります!」
これとて、約束です。
えっ?これって約束?
まあ、強引と言われれば強引かもしれませんが(笑)、「来週も良い授業をする」ことの約束を交わしているわけです。
だって、「来週も頼む」とお願いして、「了解、頑張る」という約束をしているでしょ?
だから、来週の授業も様子を見に行かなければなりません。
「来週もよろしく」と言っておきながら、授業を見に来ないのは約束違反です。
こういうことが、とにかく大事なのです。
個別指導塾には、様々な性格・学力・目的を持った生徒が通って来ています。
その生徒の後ろには、様々な考えや願いを持った保護者の方々がおられます。
また、生徒の横には、様々な個性を持ったアルバイト講師達がいます。
そういった人間模様がある中で、毎日毎日、情報が教室中に飛び交います。
そして、いろいろな事が起きたりもします。
だから、画一的な指導や対応では限界があり、一人ひとりに対して、何らかの対応を取っていくのが、個別指導なのです。
ということは、極論で言うと、その日に100人の生徒が授業に来るとしたら、100個の小さな約束をすることになるかもしれません。
また、もしかして、それに加えて、その生徒達の100人の保護者達とも小さな約束をするかもしれません。
同じく講師ともね。
で、皆様は、その「約束」一つ一つをどうやって覚えていますか?
覚えていなかったら、「約束」は守れませんよね?
えっ?頭で覚えているって?
そんな頭の良い人なら、このメルマガは読む必要はありませんね。
このメール(メルマガ)は閉じちゃってください(笑)。
えっ?約束はしないって?
はい、どうぞ、ご自由に(笑)。
あなたもこのメルマガは読む必要はありませんね。
無駄な時間を過ごさずに、他のことをしてください(笑)。
個別指導というのは、毎日毎日、生徒一人ひとりと何らかの約束をすることが仕事です。
そして、その約束を守らせることはもちろん、私達がちゃんと守ることが大切です。
その積み重ねが信頼関係を築き、成績向上や口コミを創り出すのです。
是非、様々な人と交わした小さな約束一つ一つを守れるような仕事の仕方をしてください。
その為には、「手帳」の活用が重要なのです。
ちゃんと、「手帳」に約束を記入していますか?
そういう地道なことができない人は、生徒数は伸ばせませんよ。
それから、次に、「目標を達成する仕事の仕方」について。
これは仕事の仕方というよりも思考法と言った方がいいかもしれませんね。
つまり、目標を達成するためには、絶対に持っておいてほしい思考があるのです。
それは…「マイナス思考」です。
えっ?マイナス思考?!そんなバカな!
予想通りの反応ですね(笑)。
実際、「マイナス思考」って、何かダメなものの代表みたいな言い方をよくされますが、
ところがどっこい、そうでもないと私は思っているのです。
しかも、恐らく、優秀な経営者の多くは、この「マイナス思考」を持ち合わせているんじゃないかとも思うわけです。
もちろん、プラス思考は大事ですよ。凄く凄く大事です。
ただ、その思考だけで突き進んでいる人で、上手くいっている人を私は見たことがありません。もし、おられたら、すみません(笑)。
ちなみに、ここで、私が言う「プラス思考」とは、、、
「まあ何とかなるさ!」
「良いように事が運ぶだろう!」
「上手くいくに決まってる!」
というやつね。
もちろん、確かに何とかなるかもしれません。
また、多くは良いように事が運んだり、上手いったりするんでしょう。
でも、そうはならないことだってあるわけで。
いや、そうそう上手くいかないのが世の中なわけで。
そう、思っておいた方がいいのです。
そして、仮に上手くいかなかった時、「これは神様が自分に与えた試練なんだ。喜ばしいことだ。」と考える…。
この場合、間違いなく、そう考えるのが正解でしょう。
これ、素晴らしいプラス思考ですね。
ただ、成功したいのなら、出来るだけ”神様が与えた試練”にならないように、手を打つ必要があると思うのです。
それが仕事で成功する秘訣ですね。
そこで、大事なのは「マイナス思考」。
例えば、このような感じ。
新規教室を立ち上げる場合。
素の私:「◯月末までに、生徒数を50名にしたい!絶対にするぞー!」
おっと!プラス思考ちゃんの登場だー!!
プラス思考ちゃん:「チラシをこんな風に作って、この時期にこれだけの枚数をまいたら、30名の入塾があるだろう。うふふ。」
さらに、プラス思考ちゃんの勢いが止まらないー!!
プラス思考ちゃん:「それから、こんなイベントをやって10名、紹介キャンペーンで10名、これで50名いくはず。うひゃひゃ。」
「ちょっと待ったー!!」
ここでマイナス思考くんがやって来たー!!
マイナス思考くん:「そんなふうに上手くいかない可能性もあるんじゃない?そして、いかなかったら、どうするよ?」
どうやら、マイナス思考くんは出来なかった場合のことを考えているようだ。
マイナス思考くん:「もし、予定通りにいかなかったら、校門前でビラ配りした方がいいんじゃないかな。」
さらに、マイナス思考くんの頭が冴える。
マイナス思考くん:「それをしたとしても、まだ予定通りいかなかったら、更にチラシを追加投入しよう。いやいや、待てよ。そうなるとしたら、お金がいるやん。だったら、その分のお金はあらかじめ予算をとっておかなきゃね。」
これまた、何だか三文芝居のようなやり取りの例ですが(笑)、とにかく、常に「ダメだった時の想定」をしておくのです。
その準備をしておけば、心に余裕が出てきて、よりプラス思考が冴えるばかりか、仮にどんな状況になっても打つ施策が後手後手にならず、上手くいくようになるのです。
これは、何も生徒数的なものだけでなく、生徒への指導(成績向上)や社員育成なども同じ思考ですね。
えっ?自分は根っからのプラス思考人間なので難しいって?
いえ、大丈夫ですよ。
これは、あくまでも「思考法」なので、素の性格が楽天家でも、超プラス思考でも、いい加減な性格でも、訓練次第で身に付けられるのです。
是非、「もしこれが上手くいかなかったらどうする?」ということを頑張って考えるようにしてみてください。
それができるようになれば、きっと、どんな時でも目標達成できる仕事人になれますから。
・・・・・・・・・・
以上がいただいた文章。
ん?・・・
これって・・・
私が書いた文章じゃん!!!( ゚Д゚)
そう、この文章は今から4年くらい前に、私がメルマガに書いた文章なのです。
何故、これを送って来られたか、謎です(笑)。
まあでも、今、この文章を私に返すことで、師匠は私に何か伝えたいことがあるんでしょうね。
その意味を考えます(#^^#)。
ただ・・・こんな拙い文章、保存しておかないでください!ほんと、お願いしますよ。
追記.
この文章はどうでもいいですが、師匠からは他の参考になる資料や具体的なアドバイスもいただきました。有り難いことです(^。^)。
オーラのないマッチメーカーこと、株式会社WiShipの岡田でした。