無料登録会員限定「STAGE」マガジン
WiShipのヒトリゴト『個別指導は嘘から始まり、嘘で終わる!』★こちらの記事はウイメルFacebookから転載しております。
さて、10月に入りましたね!
早いもので、今年もあと3ヶ月。学習塾はこの秋冬の過ごし方が重要ですよ~(^_-)-☆。
ということで、早速、本題に入りますね。
今日は「嘘」について。
時には、「嘘も方便」と言い、
時には、「嘘つきは泥棒の始まり」とも言います。
まあ要するに、良い「嘘」も悪い「嘘」もあるってことですかね?(*^^*)
そんな「嘘」についてですが…
私の経験上、だいたい優秀な塾の先生って嘘つきなんですよ。
あっ、しまった!また余計なことを言ってしまった()。すみません!
でも、やっぱり嘘つきなんです(笑)。
だって、30点くらいの生徒に、「じゃあ、次は90点取ろうか!」って平気で言うんですから。
この時点では完全に嘘つきですよね?
ただ、それを達成しちゃうんです、優秀な塾の先生は。(正確に言うと、達成したのは生徒本人なんですけどね。)
そして、達成したら、嘘つきじゃなくなるわけです。
個別指導ってこういうものだと思うのです。
だいたい勉強が苦手な子というのは、自分で勝手に限界を決めているんですよね。
30点くらいなら、次回は40点くらい取れたらいいなぁって。
いや、塾の先生の中にも、そう思っている人もいるかもしれません。
でも、それじゃあ、なかなかその子は変われない…。
これ、大人だってそう。ついつい自分の限界を勝手に決めちゃうのです。
で、もし、いつも30点くらいしか取れない生徒が、いきなり90点を取ることができたら、その子の人生が変わるわけです。
まあ、人生が変わるというのは、ちょっと言い過ぎかもしれませんが、確実にその子の何かが変わるのは間違いありません。
以前、当塾でも数学1点で入塾して来た生徒が次のテストで90点を取ってきたことがあって、それはそれは見違えるように変わりましたね。
暗かった性格が明るくなり、うつ向きがちだったのがちゃんと目を見て話せるようになり、実は数学以外の教科まで成績がどんどん上がっていったのです。
その結果、この子は大学に行くつもりなんてなかったのに、最終的は大学に進学しました。
まさに、人生が変わったパターン。
その変わるきっかけが先生の「嘘」。
この嘘のおかげで、「もしかして、こんな自分でも90点取れるかもしれない…」って思って、頑張るのです。
それが生徒の成績を伸ばす方法論の1つでもあると思うのです。
もちろん、ちょっと極端な例を挙げていますから、誰にでも90点の嘘を連発すればいいってもんじゃないですし、嘘をついたからには嘘にならない方法論も伝えてあげなきゃいけません。
もっと言えば、嘘にならないように付き合ってあげることも必要です。
それから、この嘘とは少し違うかもしれませんが、心理学で言うところの「ピグマリオン効果」ってご存知ですよね?
簡単に言うと、例えば、あるクラスで実施した「知能テスト」結果から、権威のある学者が適当な子を選んで、「この子は絶対に伸びる!」とクラス担任に言うと、本当に学力が伸びるという現象のことです。
つまり、学校の先生がその話(嘘)を信じ込んだ結果、無意識にその生徒に対して特別扱いの指導をして、そうなるのです。
まあ、上手く説明できないので、詳しくは本を読んでください(笑)。
ね?やっぱり「嘘」って、絶大なる効果があるでしょ?(*^^*)
ただ、一方で、「嘘」にも悪い嘘があるわけです。
それは、人に迷惑をかける嘘ですね。
「自分をごまかす嘘」や「自分を大きく見せようとする嘘」もそうかもしれません。
実際、明らかに伝え忘れていたのに、思わず「伝えたはずですけど…」という嘘を生徒や保護者に言ってしまって、個別指導が終わっちゃう(退塾)なんてこともしばしば。
そうです。個別指導は「嘘」で始まる反面、簡単に「嘘」で終わりもするのです。
あと、どうでもいい嘘と言えば嘘なんですが(笑)、「地域NO.1の生徒数です!」とか「地域NO.1の面倒見です!」ってチラシに書いているけど、実際は生徒数NO.1でもなく、テスト前の日曜日だって休んでいたり…っていう嘘、何か嫌じゃないですか?
あっ、別に生徒数がNO.1だから偉いとも思わないし、日曜日休むのが悪いと言っている訳でもありませんよ。
でも、「営業トークだからいいやん!」とか、「商売なんだから遠慮せずにこれくらい言わなきゃ!」なんていうのは私的には出来ないのです。
だって、オーラの欠片もない私が「オーラのあるマッチメーカー」って名乗ったら、みんな怒るでしょ?(笑)
まあ、私、そういう部分は誠実にやっていきたいのです。
ただ、私も人間ですから、出来心で嘘をついちゃう時があるかもしれません。
その時はどうかお許しを~!(笑)
本日はこのへんで。
(文:岡田有司)