やれない理由を語る人・やれる方法を考える人
人間は大きく分けると、やれない理由を考えるタイプ(タイプA)と、やれる方法を考えるタイプ(タイプB)に分かれます。
えっ?これは人間のタイプではなく、ケースバイケースじゃないの?
いえ、私の経験上、間違いなくタイプですね。
だって、やれない理由を考えるタイプの人はいつもそうだもん(笑)。
まあ、何事もやりたくないんですよ。
新しいことをするのも面倒くさいし、難しいことをやるのもしんどいんでしょう。
そして、そういう人は見事なまでに説得力のある「やれない理由」を語ってくれます。
それを理路整然と語れる頭があるのなら、できる方法論を考える方に使えばいいのにね。
もったいない(笑)。
例えば、こんな感じ。
30名の生徒数の教室があったとして。
会社の方針として、この春チラシは打たないことになりました。
でも、その教室長には社長から生徒数を何とか60名にしてくれという指示がありました。
さて、どうしましょう?
タイプAの人は、できない理由を語ります。
「社長、それは厳しいです!」
(いきなり、「厳しい」という単語から入るのが、このタイプの常套手段(笑)。)
「ん?どうして?」
「だって、まだ生徒数が30名で地域にも浸透しきってないのに、チラシを打たずに倍の人数にするのは不可能です。」
(おっと、「厳しい」から、更に踏み込んで「不可能」という言葉に変化してきましたね!)
「いやいや、やってみなきゃ、分からないでしょ?チラシに頼らず、紹介を募ればいいんだから。」
「もちろん、紹介は募りますが、過去のデータを調べたところ、多い時でも既存生徒からの紹介率はせいぜい20%、つまり6名くらいしか獲得できません。また近隣の小学校・中学校で校門前のビラ配りも考えましたが、あの小中学校は過去ビラ配りの許可が出ませんでした。だから、それすらもできないのです。よって、この春に60名にするのは不可能なのです。」
(よくもまあ、こんなにペラペラ喋れるもんだ。)
でも、なかなか素晴らしいプレゼンですね(笑)。
これ、あくまでも、私の創作ですよ。
ただ、こんな感じで話す人はいませんか?
まずもって、こういうタイプの人は結果を作れませんね。
一方、タイプBの人はというと、大きく頷いています。
「分かりました!やってみます!」
(あらあら、いきなり承諾しちゃったよ。)
「えっ?大丈夫なの?」
「大丈夫かどうか分かりませんが、60名にする必要があるのから、やれる方法を考えるしかないでしょ。」
(あっ、はい、ごもっともです。)
「でも、今までは多い時でも紹介率はせいぜい20%くらいみたいだし、過去、近隣の小学校・中学校での校門前のビラ配りは許可が出なかったみたいだけど…。」
「社長、何を言ってるんですか!それは全て過去の話でしょ?ビラ配りだって、今は許可が出るかもしれないから、聞いてみますよ。」
(確かに、その通りだ…。)
「でも、倍の人数にするのは、なかなか大変だとは思うけど…。」
「もちろん、過去と同じ動きをしていたら、似たような結果になるかもしれません。だから、過去とは違う、やれる方法を考えるんです。」
(何と頼もしい奴だ…。)
これが結果を出す人の考え方です。
そうです。
当たり前の話ですが…
結果を作るためには、できないかもしれない理由を考えるのではなく、とことん「やれる方法」を考えることです。
本日はこのへんで。