たった1回のテストが人生を変えることもある
いきなりですが、皆様は成績の良い生徒は好きですか?
たぶん、好きですよね?(笑)
私も好きですよ。
こういう生徒は真面目な素直なタイプの子が多く、言い方は悪いかもしれませんが、扱いやすいですもんね。
でも、私の場合、もっと好きなのは、、、成績が思わしくない生徒。
だって、こういう生徒ほど、個別指導をやっている我々の腕の見せ所ですもん。
「よし、私の出番だな。」って感じでね。
今日はそんな話です。
今からちょっと極論を言います。
いや、暴論かもしれません。
たぶん、多くの先生から反感を買うと思うので、最初に謝っておきますね(笑)。
すみません!
もともと成績の良い子は、基本的にはどこの塾に行っても、良い点数を取ってきます。
そう、自分で勉強する力があるので、別にうちの塾でなくても大丈夫なんです。
もちろん、それでも、うちの塾に来た方がいいですよ。
だって、もっと伸びるし、人間的にも成長できるはずですから、よその塾に行くくらいなら、うちに来た方が絶対にいいんです。
皆様もそう思っていますよね?(笑)
しかし、成績が思わしくない子は、どの塾を選ぶかで全然違います。
そういう生徒の成績を上げる場合、確かな腕が必要なのです。
(まあ、本当はどんな生徒でも学力をつけさせるためには、腕は必要なんですが、今日は話の流れ上、そういうことにしておいてください。)
個別指導塾というのは、成績が思わしくない生徒もいれば、成績が優秀な生徒もいて、いろいろですよね?
だから、生徒の学力に合わせて、指導の仕方を変えなければならないのです。
そして、その指導がハマり、バッチリ良い点数を取って来た時は、もともと成績が良い子だったとしても、やっぱり、めちゃくちゃ嬉しいわけです。
しかし、それ以上に手ごたえを感じられるのは、成績が悪かった生徒の点数が思いっきり上がった時。
これは、もう格別です。
昔、数学のテストの点数が「1点」の男の子(新中3)が入塾してきました。
たったの「1点」ですよ。
「0点」を取るよりも難しいですよね?(笑)
その子、いつも猫背で、うつむき加減で、性格も暗く、覇気のない生徒でしたね。
で、入塾時期がちょうど春休みだったので、その子のために遡行カリキュラムを組み、春期講習で一から徹底的に計算の復習をさせました。
あっ、私がではなく、当時、教室長だった武田(現取締役)がですけど。
そして、彼は中3の最初のテストで何点を取って来たと思いますか?
なんと!!
90点を取って来たのです!
はい、89点アップですね。
凄いでしょ?(笑)
もちろん、中3の最初の数学のテストは、計算中心なので、簡単なんですけどね。
で、その後、彼はどうなったと思います?
背筋がピンと伸びました(笑)。
しっかり顔を上げて、我々を見るようになりました。
また、笑顔でよく喋るようにもなりました。
ほんと、驚くくらい自信に溢れた表情に変わって、キラキラ輝き出したんですよね。
それどころか、完全に数学は得意科目になって、通知表は「5」になりました。
他の科目の点数も上がって来て、高校進学すら危なかったのに、見事に志望校にも合格したのです。
ちなみに、彼はその後、大学院まで行きました。(今はどこかで働いているでしょう(*^-^*)。)
ということで、たった1回のテストの点数が、彼の容姿も性格も変えてしまったのです。
そして、彼の人生まで変えたのです。
「勉強を通して、自信を与え、その子の人生を変える」
これこそが個別指導塾としての勲章です。
少なくとも、私にとってはね。
ほんと、こんな出会いがあるから、個別指導塾の仕事は辞められない(笑)。