仕事のやりがいって何ですか?
皆様にとっての仕事の“やりがい”って何ですか?
えっ?生徒が増えたり、生徒の成績が上がること?
ですよねー。
えっ?お金を稼ぐこと?
確かに、“富”を手に入れられたら嬉しいですもんね。
えっ?偉くなること?
なるほど、“地位”がモチベーションに繋がるわけですね。
えっ?有名になること?
おっと、これは“名声”を手に入れるってやつですね。
なるほど、なるほど。
まあ、今置かれている立場によっても違うでしょうし、人それぞれでしょうね。
でも、最初のスタートは、皆、同じじゃないのかなって思うわけです。
それは…、
誰かに、感謝されたり、認められたりした体験。
例えば、大手塾の社長さんも、バンバン教室展開をしている社長さんも、売上や利益だけに興味がありそうな塾長さんも…
最初に、この仕事に“やりがい”を感じたのは、生徒や保護者からの「先生、ありがとう!」という感謝の言葉をもらった時ではないでしょうか。
また、部下に厳しい営業部長も、予算達成に責任を持っている本部長も、どんどん出世しているエリート社員も…
最初に、その役割に“やりがい”を感じたのは、社長や上司から「君は本当によく頑張っているね!」という承認の言葉をもらった時ではないでしょうか。
そう、この「感謝」や「承認」が、全ての人にとっての、“やりがい”の原点のような気がします。
違っていたら、すみません(笑)。
でも、この誰かに感謝されたり、認められたりすることって、立場が上になればなるほど直接得られにくくなるんですよね。
例えば、塾の教室現場にいる時って、生徒や保護者から「有り難う!」って言ってもらえる機会が一杯あって、それが“やりがい”に繋がるわけです。
もちろん、大変なことも一杯ありますが、その感謝の言葉に救われたり、嬉しくなったりしますよね。
しかし、立場が上になって、教室現場にいなくなると、極端にその「感謝の言葉」をもらえる機会は少なくなるわけです。
えっ?部下の社員達から感謝の言葉をもらえるのではって?
いや~、なかなかないでしょう。
社員達は、「こっちこそ上司から感謝の言葉が欲しいわ!」って思っていると思いますよ(笑)。
また、立場が上になると、極端に「承認の言葉」をもらえる機会も少なくなるわけです。
そりゃあ、そうですよね。
今度は自分が社員や部下達を承認してあげなきゃいけない立場ですもんね。
だから、“感謝”や“承認”がダイレクトに得られなくなる立場になった途端、だんだんと不安になってきたりします。
「自分は誰からも感謝されていないのでは?自分は本当にこの会社(塾)に必要なんだろうか?」
「自分は誰からも認められていないのでは?自分は本当にこの会社(塾)の役に立っているんだろうか?」
顔にも言葉にも出しませんが、現場から離れると、そういう心境になったりするんですね。
もちろん、もうそんな立場じゃないんだということは、みんな、頭では分かっていますよ。
ただ、どうも心が元気にならないのです(笑)。
特に社長ともなると、ほぼほぼ誰からも感謝されません。認めてもらえません。
当たり前ですが(笑)。
だから、現場を離れた社長達は、自分のモチベーションを保たせるためにも、新たな“感謝”や“承認”を求めるわけです。
それが、人も羨むような「富」や「地位」や「名声」を手に入れることなのかもしれません。
新たな新規事業の開拓なのかもしれません。
いや、キャバクラで、「社長さん、すごーい!」と言われることなのかもしれません(笑)。
まあ、何にせよ、自分が世間から(誰かから)承認されている証が欲しいのです。
酷い人になると、その承認欲求から、社員や部下に「俺って、凄いだろ?」って問いかけ、彼らに「す、す、凄いです」と言うことを強要してくるのです(笑)。
あっ、私も時々言ってるかもしれない。
何と器の小さい人間なことか…とほほ。
でもね、それ、いります?(笑)
気持ちは分かりますが、人の上に立つということは、そういうものを求めないステージに立つということ。
社長になるということは、それにモチベーションを左右されない世界に行くということ。
人からダイレクトに感謝されなくても、承認されなくても、自分は「誰かのためにやっているんだ」「皆のためにやっているんだ」という想いを持って仕事をすることが大切なのです。
それは、決して、単なる独り善がりの思い込みではなく、良い意味での「自己満足」。
自分を自分で認めてやるとでも言いましょうか。
「いや〜、お前のおかげで、社員のみんなも元気に頑張っているよ。有り難うな。」
「いや〜、お前もよくやっているよ。たいしたもんだ。」
という感じでね。
まあ、それでいいんじゃないですかね(笑)。
立場が上になるということは、、、
社長になるということは、、、
いかに自分の心と折り合いをつけるか。
いかに自分で自分を認めてやれるか。
それが大事な気がします。
オーラのないマッチメーカーこと、株式会社WiShipの岡田でした