生徒は辞めないけど、生徒数は増えない塾
今日も退塾絡みの話を少々。
生徒が辞めない塾は良い塾か?と聞かれれば、そりゃあ、その子達にとっては良い塾なんでしょう。
しかし、だからといって地域ダントツNO.1になれる訳ではありません。残念ながら…。
【よくあるパターン1】
例えば、生徒数60名の塾さん。
「うちは生徒が辞めない塾です!(キッパリ)」
そして…
「この春はそんなにチラシをまいていませんが、生徒が20名も入塾してくれました!(キッパリ)」
で、生徒数は?
「60名!」
あれ?何か計算おかしくないですか???
誰も辞めない塾で、入塾が20名もあったら、80名になるはずなのに、増えていない…。
とどのつまり、中3の卒業退塾が多く出たらしいのです。
えっ、これも退塾でしょ?(笑)
まあでも、百歩譲って、中3の退塾はいいとしましょう。
では次のパターンを見てみましょう。
【よくあるパターン2】
「うちは、退塾者は0です!(キッパリ)」
素晴らしいですね!
さぞかし入塾も多いんでしょうね?
「いや、何故か入塾は殆どないのです…。別に断っている訳でもないのに…何故でしょう???」
おっと、ちょっと待ってください。
これって、ちょっと変じゃないですか?
退塾者が出ていない良い塾なのに、問い合せがないなんて…。
でも、実はこの現象ってちょくちょくあるのです。
一般的な傾向としては…
退塾者が出ない→地域に良い評判が広がる→問い合わせが増える→入塾者が増える→生徒数が増える
となります。
でも、現実的にはそうならない場合があるんですよね。
この現象を簡単に言うと、「辞めるほど酷い塾ではないけど、人に紹介するほど凄い塾ではない」ということです。
で、こういう塾は、その後どうなるのか?
恐らくジワジワと衰退していくでしょうね。
確かに、生徒が辞めない塾は、「今いる生徒」にとって良い塾です。
これは当然目指さなければなりません。
でも、地域ダントツNo.1個別指導塾にしようと思えば、「今いない生徒」にとっても魅力的な塾にならなければなりません。
つまり…
「思わず、凄過ぎてお友達に自慢してしまう」
「思わず、凄過ぎて知り合いに話してしまう」
そんな凄すぎる塾にする必要があるのです。
だから、実際、生徒数を伸ばそうと思えば、「退会が出ない」ことが一番の要素ではないのです。
伸びる塾にしようと思えば、良くも悪くも“話題”にならなけれならないのです。
あっ、悪い話題はダメですね(笑)。
一番最悪なのは、“話題”にも上がらない状態。
人間で言うと、私のような、“可もなく、不可もなく”というタイプが一番流行らないのです(笑)。
皆様の塾は、学校や地域で“話題”に上がっていますか?
退塾はあまり出ないけど、なかなか生徒数が増えないなあ~と思っておられる塾様は、一度このあたりを考えてみられてはいかがでしょうか?
本日はこのへんで。
オーラのないマッチメーカーこと、株式会社WiShipの岡田でした