塾は病院じゃないのです。
個別指導塾を“病院”に例える人がいます。
一昔前、それを大々的に謳っていた塾さんもありましたしね。
勉強ができないことは“病気”じゃないのに、何だかおかしいですよね(^-^;。
でも、実際、私が前にいた塾でも、少なからずそういう思想はありました。
だから、その流れで…
当塾でも、最初に面談に来てもらって書いてもらう書類のことを、「ご相談受付カルテ」と呼んでいます。
また、授業の記録を書くものも、「授業カルテ」という名称です。
何となく「カルテ」という名称の方がカッコよかったので、そうしただけなんですけどね(笑)。
まあ、確かに、勉強ができない子をできるようにする行為は、病院での治療行為の手順と似たような部分はあります。
では、確認のために、病院(お医者さん)と個別指導塾(塾の先生)と比較してみましょうか。
まず…
■病院:初診の時(最初に患者と対面する時)、病状をヒアリングしてカルテに記入します。
□個別指導塾:入会面談の時(最初に生徒と対面する時)、成績状況や学習状況をヒアリングしてカルテに記入します。
次に…
■病院:病名を特定するために、血の検査やレントゲンを撮って検査をします。
□個別指導塾:成績不振の原因を特定するために、学力診断テストをしたり、体験授業をする中で、どこに躓きがあるかを調べます。
そして…
■病院:治療のために通院してもらったり、薬を出したりします。
□個別指導塾:成績向上のために、通塾してもらったり、宿題を出したりします。
ん?流れは一緒だ!(笑)
でも、やっぱり、勉強ができないことは病気じゃないのです。
確かに、塾には「勉強ができない子をできるようにする」というのは、治療に似た側面もありますが、病院と大きく違うのは、塾は“人材育成”だと私は思っているのです。
病院は、病気が治れば通わなくてもいいですよね?
治っても、もっと健康になりたいから、通い続ける人はいませんよね?
それに、何よりも楽しくない(笑)。
一方、塾は成績が上がっても、更に高みを目指して、通い続ける子が一杯います。
特に、個別指導塾というのは、その子に合わせて指導するスタイルですから、いくらでもやれちゃうわけですね。
もちろん、子ども達を塾漬けにしようなんて思ってはいませんが、“人材育成”という観点に立つと、やれることは本当に一杯あるわけです。
それに、病院と違って塾は楽しいですしね。(あっ、楽しい塾はですけど(^-^;。)
私は、勉強は、いや、成績アップや志望校合格だって、単なる手法論だと捉えています。
私が塾をやる目的は、子ども達に、“自信”と“勇気”を持ってもらうこと。
それは…
子ども達が社会に出ていくと、いろいろな困難にぶつかるはずで、その時に、諦めずに、“自分を信じて頑張れるか”が大切だと思っているからですね。
そして、勇気を持って、いろいろなことにチャレンジでできるかが、その子の人生を左右するとも思っています。
だからこそ、勉強というものを通して、“自信”と“勇気”を与えたいのです。
ね?これは、まさに“人材育成”業でしょ?
塾というのは、そんな未来を創る明るい商売なのです(笑)。
そこんとこ、間違ってはいけませんね。
あっ、もちろん、病院だって、病気で苦しんでいる人を助ける凄い仕事なので、それを否定しているわけではありませんからね。
いや、否定どころか、塾よりも断然大変な仕事ですから、比べること自体、失礼ですね(笑)。
それに、私、喉が痛いだけで、すぐに病院に行きますから、本当によくお世話になっています。
要するに、今日は、病院と個別指導塾は違うというお話でした。
本日はこんなことろで。
オーラのないマッチメーカーこと、株式会社WiShipの岡田でした