強くならなきゃ守れない。
今日ももちろん昔のブログのリバイバル(*^^*)。
私、基本的には「きれいごと」は嫌いじゃないんですよね。
「きれいごと」って、「世の中、お金じゃない。お金よりも大切なものがある。」…こういうやつね(笑)。
だって、確かに「きれいごと」なのかもしれませんが、その綺麗なことを考えながら行動した方が清々しい自分でいられますから。
でも、今日は、ちょっと現実的な話を。
「オレは、どんなに経営が苦しくても、社員に辞めてもらうことはしない!」
「オレは、社員にはちゃんと給与も払って、賞与も出すんだ!」
「オレは、社員を守るんだー!!!」
そんなことを言う、経営不振の社長さん。
はい、立派です。
是非、とことん努力してください。
でも、理想を口にするだけでは、社員は守れませんよ。
お金が無いのに、どうやって給与や賞与を払うんですか?
見栄を張ったり、背伸びしたりして、それで会社が倒産して、全ての社員が路頭に迷ってもいいんですか?
それが現実です。(すみません。挑発的な言い方で(笑)。)
「オレは、言うことを聞かない生徒でも、絶対に成績を上げてやりたいんだ!」
「オレは、他の生徒の迷惑になっていてる生徒でも、辞めさせることはしないんだ!」
「オレは、どんな生徒でも見捨てたくないんだー!!!」
そんな、教育的な塾長さん。
はい、立派です。
塾なんだから、その心意気、大事です。
でも、ちゃんと勉強させなかったら、成績は上がりませんよ。
言うことを聞かないのに、どうやって勉強させるんですか?
他の生徒が迷惑になっているのに、それでいいんですか?
下手すると、悪評が広がって、塾、潰れますよ。
塾が潰れたら、気に入って通って来てくれている他の生徒はどうなるんですか?
それが現実です。(またまた、偉そうに言ってすみません(笑)。)
まあ、いくら何かを守りたいと思っていても、
守れない状況になれば守れないのです。
守る力がなければ守れないのです。
つまり、人を守るというのは、そういう「きれいごと」は通用しないんですよね。
かつて、私は甘ちゃんでした。
まあ、今もまだまだ甘ちゃんですけどね(^_^;)。
サラリーマン時代、
会社に出てこれない社員がいて、代わりにタイムカードを押して出勤にしていました。バレて、怒られましたけどね(笑)。
結局そんなことをしても、その社員を守ることはできませんでしたね。
ある時は、お金に苦労している社員がいて、
自分の賞与を少なくして、その社員に上乗せしたりもしました。
(その時、賞与額を決める立場にあったので。)
でも、そんな情けをかけても、何のためにもなりませんでしたね。
これは、単なる自己満足。
その社員自身を稼げるようにしてあげなかったら、意味がないわけです。
会社を経営してからも、
守れなかった社員もいて。
社員達に多くの賞与を出したいと思っても、なかなか思うように出せなくて。
結局、大切な誰かや何かを守ろうと思えば、気持ちだけじゃダメなんです。
優しいだけじゃ、守れないのです。
「真の優しさは強さです」
これは、サラリーマン時代、
「優しさ」というものを勘違いしていた私に、上司が言った言葉です。
今でも、この言葉がずっと私の心のど真ん中にあるんですよね。
大切な何かを守れる人間でいたいのなら、
力をつけなければならないのです。
実績を出さなければならないのです。
時には、心を鬼にして、決断しなきゃいけない時もあるのです。
そう、強くならなきゃ誰も守れないのです。
それが、現実。
オーラのないマッチメーカーこと、株式会社WiShipの岡田でした