スーパーマンじゃないんだから
すみません。本日もまたまた昔書いたブログのリバイバル(^_-)-☆
生徒の成績が上がらない時、
子どものせいにする先生は最悪。
「あの子の姿勢じゃ、成績は上がらないよ」
「あの子の学力じゃ、どうしようもないよ」
「あの子がやる気さえ出してくれたら…」
だから、自分は悪くない。
…ということなんですよね?
まあ、気持ちは分からなくはないですが、子ども達の姿勢を変えるのも、やる気を引き出すのも、どんな学力の子だろうが伸ばしてやるのも、塾の先生の仕事なわけです。
それなのに、自分の責任から目を背けて、子どものせいにするなんて、先生の姿勢としては話にならないのです。
こんな先生を見るとイライラしますね(笑)。
でもです。
逆に、自分のせいだと思い過ぎるのも、ちょっと違うんですよね。
生徒達の成績が上がらないのは、全部、自分の責任なんだと捉えて、自分を責めていると、それこそ自分の心が壊れてしまいますよ。
本日は、そんな人に対してのメッセージです。
ズバリ言っていいですか?
生徒の成績を上げるのは、あなたではありません。
成績は子ども達自身が上げるしかないのです。
つまり、子ども達が頑張らなければ、あなたがいくら頑張ったところで成績は上がらないんですね。
もっと言えば、子どもの頑張りは、親御さんの姿勢や家庭環境も大きく影響してくるので、あなたの頑張りだけではどうしようもなかったりもします。
そこを勘違いしてはいけませんね。
もちろん、私も、今でも全ての子ども達の成績を上げようと思っています。(あっ、正確に言うと、今は教室現場にいないので、うちの社員達にそれを求めているってことです。)
だって、先生が「この子は成績は上がらない」と思ってしまったら終わりですからね。
だから、うちの社員達は、あの手、この手を使って、その子の成績を何とか上げてやろうと必死に努力しています。
それでも、なかなかその子をやる気にさせられないことがあります。
そうなると、やっぱり成績は上がらなくて、申し訳ない気持ちになりますよね。
その上、保護者の方からクレームめいたことを言われると、更にどんよりした気持ちにもなります。
でも、その結果は、明らかに「先生」としての自分の力不足ですから、そこはちゃんと向き合って、認めなきゃいけないところです。
ただ、それで終わっていてはいけないわけで。
次こそは何とかしよう。
(仮にその子が塾を辞めちゃった場合なら)同じような子が来たら、今度こそ救えるような自分になろう。
そう考えて、努力をしなきゃいけないのです。
それが「塾の先生」としての正しい姿です。
それ以下でも、それ以上でもありません。
しかし、この仕事をしていると、心ある優しい先生ほど、成績を上げてやれなかったことに対して、悩み過ぎてしまうんですよね。
まあ、そういう先生、私は好きですけどね。
ただ、私達はスーパーマンではありません。
全ての生徒のやる気を100%引き出して、すぐに点数アップに結び付けられるような魔法も持っていません。
たかが、塾の先生なのです。(こんな言い方をしたら怒られるかもしれませんが…。)
ちなみに、私はこの仕事にプライドを持っていますが、常に「たかが先生」と思っています。
実際、塾の仕事をして約29年。
いつも目の前の子どもたちを救いたいと思ってやってきましたが、その子(生徒)の人生を背負っているとか、その子(生徒)の人生を左右するキーパーソンになってやろうなんて、そんな大それたことは一度も思ったことはありません。
「そういえば、あの時、あんな先生がいたよな〜」くらいで十分です(笑)。
(ただ、自分自身が良い意味でも悪い意味でもその子(生徒)の人生を左右するキーパーソンになるかもしれないことも忘れてはいけないですが。)
別にそれでいいんです。「たかが」というのはそういう意味です。
あっ、決して、やる気がないわけでも、情熱がないわけでもないですから、誤解しないでくださいね(笑)。
塾は、その子のこれからの長い人生の中での、ほんの数ページにしか過ぎません。
できれば、その数ページ、うちの塾に来てくれて、楽しく通ってくれて、成績が上がって自信をつけて、それで社会に出て、たくましく生きていってもらいたいと思っています。
そのために、私達は、塾の先生として、できる限りのサポートをしなければなりません。
そして、なかなか上手くいかない子がいても、決して諦めずに何とかしてやろうと思って、チャレンジし続けなければなりません。
そう、私達は、スーパーマンにはなれませんが…
生徒のために、前向きに頑張り続けられる先生にはなれるはずですからね。
だから、落ち込んでる場合じゃないですよ!
次に向けて、頑張りましょう!
本日はこんなところで。
追記.
あっそうそう、普段、何の責任も感じていなくて、生徒のせいにしてばかりいる先生は、今、しっかり反省してくださいよ(笑)。
オーラのないマッチメーカーこと、株式会社WiShipの岡田でした