今日は内部生に対する面談の形式について。
はい、中身についてではなく、“形”の話ね。
実は個別指導塾と集団指導塾ではやり方が違うのです。
まず、内部面談の歴史から。
今から、30年以上前は「個別指導塾」と呼ばれる塾はあまりありませんでした。
その時代は、集団指導塾の全盛期。
集団指導塾の先生は毎日授業に入っていました。(今はどうか知らないけど。)
だから、先生達の手が空いている時間って、どの時間帯だと思います?
そう、分かりますよね?昼から夕方までですね。
あと、普段授業をしていない日曜日とか。
つまり、このあたりでしか、内部面談をする時間が取れないのです。
ただ、平日の夕方までは、生徒は来れない。
日曜日は来れるかもしれないけど、日曜日だけじゃとてもとても時間がが足りない。
当時、どこの塾さんもめちゃくちゃ生徒数は多かったですからね。
要するに、保護者だけを呼ぶ形じゃなかったら、面談は実施できないわけです。
しかも、短時間で面談を回していかないと、全生徒分が終わらないのです。
以上のような理由から、、、
その時代に行われていた内部生に対する面談は、保護者だけを呼んで、成績表を渡す儀式みたいなものでした。
講習会にしても、集団指導塾は皆が同じ商品パッケージなので、保護者に説明するだけで事足りるわけです。
だから、かつて、内部面談は・・・
保護者との“二者面談”が主流だったのです。
でも、それは集団指導塾の話。
個別指導塾は違うわけです。
いや、集団指導塾だって、今でも昔ながらの面談のやり方をしているとしたら、それでは上手くいかないのかもしれません。(よく分からないけど。)
で、個別指導塾は、基本的には生徒と保護者と塾の先生の“三者面談”なのです。
別の言い方で言うと、生徒と保護者と先生の三者で行う「成績を上げるための作戦会議」ね。
まあ、よくよく考えたら、三者で行うのは当たり前ですよね?
個別指導というのは、一人ひとりに対応する指導方法です。
それなのに、成績を上げる主役である生徒本人がいない面談って意味があります?
外野(?)の塾の先生と保護者が話をしているだけで、成績って上がります?
上がりません。
そう、本人が「頑張ろう」と思わなかったら、上がらないのです。
いや、本当は、塾で先生がビシビシ教え込んで、家でも保護者がトコトン付き合って宿題をやらせて、それで力ずくで成績を上げることはできるのかもしれません。
でも、そうだとしても、それに何か意味ある???
ない、ない。
私は、本人が頑張ろうと思って努力して、成績が上がるからこそ意味があると思っています。
まあ、賛同してもらわなくてもいいけど。
ということで、成績を上げるためにも、今回は触れませんが紹介を作り出すためにも、個別指導塾での内部面談は“三者面談”が基本なのです。
第9話.「戦略を考える」の巻