実は、生徒数を追いかけている教室長の方が成績を上げている(その2)
何故、生徒数を追いかけている教室長の方が生徒の成績を上げているのか?
それは「成績を上げたいという思い」が強いから。
その思いの強さは、言ってみれば、入塾してもらう時のこちら側の覚悟なんですよね。
というのも、個別指導塾なら、学力の低い子や自信のない子・ヤル気がなさそうな子の保護者さんからの問合せって多いですよね?
そこで、生徒数増に拘り、それを追いかけている人って、生徒の選り好みせず、どんな生徒でも入塾させようとします。
でも、入塾してもらうためには、入塾面談でその子のやる気を引き出さなければならないことも分かっています。
だから、あれやこれやと、いろいろな話をして、その子をやる気にさせて、「この塾で頑張ろう」「この先生を信じて頑張ろう」という気持ちにさせます。
そして、その子に「頑張ろう」と思わせた限りは、「絶対に成績を上げてやろう」と心に誓うわけです。
そうでなければ、「成績上がる上がる詐欺」になっちゃいますからね(笑)。
これが俗に言う「覚悟」というもので、思いの強さを作っていると思うのです。
また、生徒数を追いかけている人は、当然、退塾にも注意を向けます。
退塾が出ると生徒数が減っちゃいますからね。
だから、成績不振の生徒に対して敏感になって、面談を実施したり、補習を組んだり、次のテストまでのカリキュラムを綿密に立てたり…。
そして、ここでも、次のテストでは「絶対に成績を上げてやらなきゃ!」と心に誓うのです。
この思いの強さが生徒の心を動かし、教室運営においても、あらゆる成績アップのための工夫をしていくことに繋がるのです。
えっ?生徒数増が動機?それて邪道じゃない?
まあ、そうかもしれませんね。
でも、私の目にはこういう人の方が教育的に映りますね。
実際に生徒の成績も上げていますし。
一方、成績アップに拘ってウンチクを言っている教室長ほど、「一人ひとりの成績を絶対に上げてやるんだ」という覚悟が足りない。
教材がどうだとか、カリキュラムがどうだとか、教え方がどうだとか、テスト対策がどうだとか、それはそれで大事なことだけど、この仕事の本質ではないわけです。
間違ってはいけないのは、個別指導塾において、いくら良い授業を提供してみたところで、効果的なテスト対策の仕組みを作ってみたところで、生徒の心に灯をつけなければ成績なんて上がらないということです。
人の心に灯をつけるのは、結局はその人(教室長)の思いの強さ以外にはないと思うのです。
教室長の皆様、まあ騙されたと思って、とことん生徒数を追いかけてみてください(笑)。
一人でも多くの子ども達に入塾してもらって、その子や保護者に成績アップを約束して、自分自身を追い込んでみてください。
そうすれば、必ず覚悟が持てます。
成績を上げるための知恵も湧いてきます。
きっと、それが子ども達の成績アップにも繋がりますから。
生徒数は感謝の数。
多くの「感謝」を獲得する姿勢は決して後ろ指を指されるものではありません。
ということで、今回はこのへんで。
オーラのないマッチメーカーこと、株式会社WiShipの岡田でした。