人が孤独を感じる時
人間って、表に出すかどうかは別として、些細なことで一喜一憂する生き物です。
ちょっと褒められたら嬉しくなって。
ちょっと否定されたら悲しくなって。
これ、何事にも動じないように見える社長さんだって、しかりです。
実際、私の知る限り、社長さんの多くはかなり繊細なので、特にこういう傾向がありますね。
些細なことで一喜一憂。
ほんと、情緒不安定な生き物ですよ(笑)。
まあ、それだけ満たされていないんですよね。
よく「社長」という役割は孤独だと言われますが、私も社長になってみて、まさに実感していますね(笑)。
ところで、この「孤独」って、実は周りにどれだけの人がいるかで決まるわけではないと思うのです。
社員が多くいても、友達や知り合いが一杯いたって、孤独な人は孤独。
もっと言うなら、「自分は…、自分は…」と自分に矢印が向いている人ほど孤独。
さて、この孤独感って、いったい何なのでしょうか?
たぶん、「孤独」を感じるのは、分かってくれる人がいないから。
人間はどんなに周りに人がいたって、自分のことを分かってくれる人がいなかったら、孤独を感じるわけです。
これは、子ども達だって、お母さん・お父さんだってそう。
例えば、旦那さんが、母親が感じる子育ての大変さを分かってくれなかったら、おそらく、奥さんは孤独を感じているでしょう。
「何で分かってくれないの?」…と思えば思うほど、孤独を感じるわけです。
子ども達だって、勉強ができない苦しさを両親も先生も分かってくれないと感じたら、その子は孤独を感じていることでしょう。
仕事が上手くいかない社員さんだって同じかもしれませんね。
でもね、自分以外の誰かのことって、なかなか分かってあげられないんですよね。
特に、その立場を経験したことがない人は分からないのです。
「社長」という立場を経験したことがない人は、なかなか社長の気持ちは分かりません。
「母親」をやったことがない人は、なかなか母親の気持ちは分かりません。
子どもの頃、勉強で苦しんだことがない人は、なかなか「勉強ができない子どもの気持ち」は分かりません。
仕事で躓いたことのない人は、「仕事ができなくて苦しんでいる社員の気持ち」はなかなか分かりません。
だから、自分以外の誰かが悩んでいる時、みんな、「それは自分で頑張って乗り越えるしかない」と簡単に言うんですよね。
まあ、それはそうですよ。
最終的には自分で乗り越えるしかないんです。
でもね、人は孤独を感じた時、なかなか頑張れないものなのです。
「誰も分かってくれない…」と感じた時、不思議なくらい力がでないのです。
何かを乗り越える勇気も持てないのです。
でも、逆に言えば、たった一人でも、自分の気持ちを分かってくれて、応援してくれる人がいたら、人は頑張れるのかもしれない。
それが人間という不思議な生き物の性質(笑)。
もちろん、先に述べたように、本当の意味では、誰も自分以外の人のことは分かりませんよ。
でも、寄り添って、気持ちを聞いてあげることはできますよね?
分からないなりにも、相手の気持ちを慮ってあげることもできますよね?
もっと言えば、黙って側にいてあげるだけでもいいのかもしれない…。
きっと、それが大切な誰かに勇気を与えることになるのです。
ただし、、、
そういう人が現れてくれるかどうかは、やっぱり自分の姿勢次第。
自分以外の誰かを理解しようとしない人は、誰からも分かってもらえないのです。
結局、「孤独感」は自分の弱さが作り出しているものなのかもしれませんね。
オーラのないマッチメーカーこと、株式会社WiShipの岡田でした。