退塾の原因は成績不振?
今日は「退塾」についてよく分かっていない人(勘違いしている人)にちょくちょく出会うので、「何故、退塾になるのか?」という話をしましょうかね。
さて、さて。
「退塾の一番の原因は何ですか?」
と聞くと、多くの塾の先生は「成績不振です!」とお答えになるのではないでしょうか。
でも、、、本当に???
私の答えはちょっと違います。(まあ、当たらずしも遠からず、なんですけどね)
というのも、自塾や他塾さんをいろいろ調べてみても、成績向上率と退塾率にはあまり相関関係はありません。
つまり、必ずしも成績向上率の高い塾(教室)が退塾率が低くて、成績が上がっていない塾(教室)が退塾が多いというデータはないのです。
だからと言って、成績アップはどうでもいいと言いたいのではありませんからね。
学習塾は生徒の成績を上げて、志望校に合格させることが使命。
成績アップには拘らなければなりません。
ただ、それと退塾は別もの。
生徒さんが塾を辞めるのは、成績云々よりも「塾が楽しくないから」というのが圧倒的に多いです。
あっ、ストレートには言わないですよ。
「学校(クラブ)が忙しくなってきた」
「塾に行くのがしんどくなってきた」
「自分でやってみたい」
まあ、いろいろな言い方で表現されます。
逆に、保護者の方が塾を辞めさせるのは「成績不振」と表現されることが多いです。
だから「成績不振」が退塾理由だと思ってしまうのだと思いますが、、、
違うんですよ、成績不振が解決されなさそうだから辞めさせるんです。
成績がイマイチなのは仕方がないにしても(仕方がなくはないけどね(T_T))、
塾(先生)が我が子の成績アップのためにいろいろ考えてくれて、気にかけてくれたり、授業の工夫や補習をしてくれたり、面談をしてくれたり、とにかく一生懸命やってもらっている様子が見えないから、この塾に通わせていても(この先生に預けていても)無理だなという判断をされているのです。
そういう部分が見えれば、仮に成績が上がらなくても、塾を信じて託してくれるのです。(もちろん、我慢の限度はあるけどね。)
ということで、成績不振の生徒については、生徒本人と話をしてやる気を引き出すのことはもちろん重要ですが、、、
それよりも、ちゃんと成績不振の分析を行い、どうすれば成績が上がるのかを考え、カリキュラムを整備し、あれやこれやと手を変え品を変えでやらせてみて・・・ということが大事なのです。
それを保護者の方にも理解してもらうことが大事なのです。
そりゃあ、我が子の成績がイマイチなのに、淡々と授業をしているだけの塾(教室)、一生懸命やってくれていないと思える塾(教室)には預けないですよね。
それが退塾の一番の原因です。
オーラのないマッチメーカーこと、株式会社WiShipの岡田でした。